手相鑑定
手は「手は第2の脳」といわれます。
その手から、その人の性質や思考傾向を読み解き、不安や恐れをいかに回避・改善し、より良い運勢・未来に歩き出せるか…
これが「手相術」の本質です。
Palm&Lines(パーム&ラインズ)では、占星術と縁の深い西洋手相術をベースに手型学・手相学を用いた現代手相鑑定術で、過去と現在を知り未来を占っています。
この伝統と膨大な知恵を含んだ現代手相術は、今現在の心体のあり方と環境の変化、そして「あなたに備わっている才能や性質の発見」に最も適した手段です。
手に表れる、自分でも気が付かない「もうひとつの答え」。
お客様と一緒にそのサインを読み解いていくことで、素敵な未来へ踏みだせるようなアドバイスをしております。
手相とは
「手のひらの線で、性格や未来が分かるわけがない」 手相についてこんなイメージを持つ方は意外に多いのではないでしょうか。 それにも関わらず、手相を見る占い師や鑑定士は数多く存在し、占って欲しいという方はそれ以上に存在しています。なぜ、手相から「運命」を読み取ることができるのでしょうか。
こう考えてみてください。
あなたは今、初対面の人と挨拶を交わしています。しかし、その人がどんな人なのか、何の職業についているのかわからないとします。あなたは必然的に「顔や物腰、雰囲気」でその人の性格や人間性を判断するしかなさそうです。友好的か敵対的なのか、社交的で陽気な人なのか真面目で冗談が通じなそうな性格なのか、「なんとなく」の第一印象で、どんな会話が適切なのか、どう振る舞えばよいのかを瞬間的に決定しなければならないでしょう。はじめて会う人を「好き嫌い」「合う、合わない」「怖そうやさしそう」「まじめできっちりしてそう」「ひょうきんで話が好きそう」などなど、その判断に確証や具体的な証拠はありませんが「なんとなく」でその人の人間性をイメージします。
あなたは、この初対面の人物を「温厚で、真面目そうな人だ。知的で快活そうな笑みを浮かべているので、もしかすると何かのセールスを仕事にしているのかもしれない」と考えました。その答えを導いたのはもちろん、自分の「経験と知識」です。この自身の経験・知恵が「直感」として出すサイン。比較的良く当たる、という人も多いかもしれません。
それはなぜでしょうか?
人間は本能的に「未知のもの・場所・人」を恐れます。そのため潜在意識が「体験や知識を蓄積した膨大な情報量を持つデータベース」に瞬時にアクセスし、自分に害を加えない人かどうかを第一印象で判断する必要があるのです。
この優秀なデータベースは「この人は怖そうだ」「この人はやさしそうだ」を顔や雰囲気、物腰から「経験というフィルター」を通して照会します。だからこそ、やさしそうな笑顔の人なのに、あなたの本能が「この人はなんか危ない」と告げる…実際にその人は詐欺師だった…そんなリスク回避が行われるのです。
確かに、初対面で生理的に「なんか苦手だな」と感じた人は、実際に会話がまるでかみ合わなかったり、直感的に「仲よくなれそうだ」と思った人はまるで十数年来の友人のようにすぐに意気投合したり、という経験は理解できるはずです。もちろん人によってその精度や感度は違うでしょう。純粋無垢な子どもと百戦錬磨のセールスマンとでは「蓄積した情報量」は圧倒的に違います。必然的にその的中率には大きな差が出てきます。それが人生経験として、その人のバックボーンの厚さとなるわけです。
この人間が持つ直感力を、外見や表情などの切り口で統計としてまとめ、体系的に活用したものが「人相術」です。あなたの潜在意識や経験が「こんな雰囲気の人に酷い目に合わされたことがあるぞ。気をつけなさい」「こういう顔立ちの人はプライドが高いから、接し方には注意がひつようだ」なんてアドバイスを「第一印象の良し悪し」で行ってくれているのです。
そして、それは手相術も同じなのです。
手は体の外に出た脳である、という言葉はご存知でしょうか。
「この線がある人間は、こういう性格だった…」
「こんな手の形をした人間はこういう傾向があった…」
「この線の組み合わせの人間は、こんな一生を終えたはずだ」
そうして、何千何万人という多くの人たちの性質や人生を積み重ね、体系化された手相術は長い歴史と高い信頼性を持つ占術として現代に至ります。インド・ヨーロッパでは歴史に名を残すような人物たち…たとえばアレキサンダー大王やアリストテレスなどが「手相術」について言及がしています。聖書や源氏物語にも「手相」についての記述があり、人類史と共に歩んできたと言って良いほど蓄積された「手相から推測される人間の性質・人生・運命予測」は、他の占いを圧倒する情報量を持っています。残されているだけでも、ナポレオンやアインシュタイン、徳川家康に豊臣秀吉などの手相図があり、歴史に名を残す偉人たちも手から運命が導けるのではないか、と考えたといわれています。なかでも豊臣秀吉は、運命線を自ら刃物で刻みつけたという逸話もあるほどです。最近では、神経や大脳との関連も指摘されていて、医学的な観点からも研究が進められています。この古代からの知恵や経験が、現代において科学的に「研究されうる対象」なっており、その可能性は計り知れないものがあるのです。
何万・何億という人の手を見続けてきた手相家・占い師たちの知識と経験が集約した、この手相術。何千年ともいう人類の歴史を「手」という切り口から研究を重ねてきた膨大な情報のデータベースの精度は非常に高いものだということがお分かりいただけると思います。
手相の特徴
人間は生まれ持った才能や性質、そして現在の環境と思考といったもので形成されています。生き様が顔に出るように、その人の考えや特性は「手」に表れます。「目は口ほどにものをいう」という言葉がありますが、掌も雄弁にその人の特性を物語っています。その素晴らしいところは、自分でもまだ気づいていない才能や個性、そして現在の変化・環境が自身にどのような影響を及ぼしているかを教えてくれるという点です。特に主要線(生命線・頭脳線・感情線・運命線)では「どんな仕事が向いているのか」「人間関係で気を付けるべきポイント」「恋愛傾向・相性」「健康状態」など、その人の考え方や感じ方、そして自覚症状のない「内面」についてアドバイスをしてくれます。
また、よく聞かれるのが「手相は右手と左手、どちらを見るんですか?」という質問です。これについては昔からさまざまな説がありますが、詳細な判断には両手を見ることが大切です。というのも、利き手は現在の環境に強く反映され、利き手ではない方の手は生まれ持った資質を表しているからです。両手をしっかりと読み取ることで、生まれ持った特徴が、現在の環境でどう変化したのかが分かります。
手相の基本
一般的な手相術のイメージは「掌の線・紋を読み取るもの」という認識をされています。確かに手のひらに刻まれた主要線は重要です。しかし、手相術(Palmistry)には掌線学(カイロマンシーchiromancy)のほかに、手型学(カイログノミーchirognomy)という2本の柱で成り立っています。この手型学(カイログノミーchirognomy)は、手の形状や肉質、指の長さや爪の形などを見ることで、その人の特性や気質を判断します。いわば、手の形態学といえるでしょう。
また、手のひらには「丘」と呼ばれる部位の起伏を見ることで、人の現在の心境や立場といったものを読み取ることができます。この丘にはそれぞれ、星や天体の名前がつけられています。(イラスト1参照)これは手相が占術の影響を大きく受けたことに由来するもので、手のひらの上に宇宙を模倣したものです。これはルネサンス期に「上の如く、下も然り」という錬金術や言葉にある通り、手のひらは宇宙の縮図であり、それぞれの天体が支配する部位には占星術と対応する意味が与えられています。
1木星丘…木星の影響を強く受けるとされ、この部分がほどよくふくらみ、適度な弾力を持つ場合「社会性・リーダーシップ・自信」を暗示しています。まったくふくらみのない状態、あるいは堅くなっている場合はこの意味がマイナスに作用しています。
2土星丘…土星の影響を強く受けるとされ、この部分がほどよくふくらみ、適度な弾力を持つ場合「忍耐・謙虚・慎重さ」を暗示しています。まったくふくらみのない状態、あるいは堅くなっている場合はこの意味がマイナスに作用しています。
3太陽丘…太陽の影響を強く受けるとされ、この部分がほどよくふくらみ、適度な弾力を持つ場合「人気・自己表現・幸福感」を暗示しています。まったくふくらみのない状態、あるいは堅くなっている場合はこの意味がマイナスに作用しています。
4水星丘…水星の影響を強く受けるとされ、この部分がほどよくふくらみ、適度な弾力を持つ場合「社交性・ビジネス・知性」を暗示しています。まったくふくらみのない状態、あるいは堅くなっている場合はこの意味がマイナスに作用しています。
5第一・第二火星丘と火星平原…火星の影響を強く受けるとされ、この部分がほどよくふくらみ、適度な弾力を持つ場合「闘争心・競争力・積極性」を暗示しています。まったくふくらみのない状態、あるいは堅くなっている場合はこの意味がマイナスに作用しています。
6金星丘…金星の影響を強く受けるとされ、この部分がほどよくふくらみ、適度な弾力を持つ場合「家族・愛情・魅力」を暗示しています。まったくふくらみのない状態、あるいは堅くなっている場合はこの意味がマイナスに作用しています。
7月丘…月の影響を強く受けるとされ、この部分がほどよくふくらみ、適度な弾力を持つ場合「想像力・直感・感受性」を暗示しています。まったくふくらみのない状態、あるいは堅くなっている場合はこの意味がマイナスに作用しています。
手のひらの主要線(メジャーライン)
手のひらにはメジャーラインといわれる主要な線が刻まれています。これらの線の長短、傾き・形状などでその人の運命や未来を知ることができます。これは掌線学(カイロマンシーchiromancy)と呼ばれ、一般的に多くの人が持つ手相術のイメージなのではないでしょうか。特に「生命線」「頭脳線」「感情線」「運命線」の4つの線は、ほとんどの人に見られる重要な意味を持っています。
●生命線・・・生命線は人生の「マスタープラン」が描かれるとても重要な部分です。結婚や出産、就職や転職・独立、引越しや転居など、大きな環境の変化はこの生命線上に表れます。また、生きていくうえの障害やトラブルも線上に表れるため、リスクを回避するようにしていくことも可能です。
●頭脳線・・・頭脳線は主にその人の考え方を見ることが出来ます。どのように物事を解釈するのか、どのような姿勢で物事に取り組むのかが分かり、適職を知るのに適した線です。
●感情線・・・感情線は主にその人の感じ方を見ることが出来ます。どのように物事を捉えるのか、人とどのように関わっていくのかが分かります。恋愛や人間関係について教えてくれる線になります。
●運命線・・・運命線は生命線と同じ結婚や独立などの大きな変化を表す線です。しかし、この線の特徴は、どのような形でそれらが起こるのかが分かる点です。早熟なのか晩成型なのか、運命を切り開くのか、他人の協力が必要なのか、など人生の指針が表れる線です。
なぜ手相で未来が読めるのか
手相術では「流年法」というものがあります。これは「将来に、何が、いつ頃起きるのか」を予測することができる鑑定方法です。さまざまな書籍でも取り上げられるこの「流年法」ですが、なぜ未来に起こることが、なぜ手に刻まれた線や掌紋から未来を予測できるのかについて詳しく言及しているものはあまりありません。
皆さんは「引き寄せの法則」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
人は強く願い思うものを自然と引き寄せる、という考え方です。ポジティブに前向きな考えを常に心がける人は、常にポジティブで前向きな出来事を「引き寄せ」、反対にネガティブで後ろ向きな考えには常にトラブルや障害を「引き寄せている」という考え方です。つまり「こうしたい」という強い潜在的な願いは、将来的に「実現する未来」と同一だとも考えられるわけです。手相は刻々とその人の感情や環境、思いによって変化していくことは良く知られています。その「こうしたい」「こうなのだ」という無意識的な強い感情が、「未来に起こること」として手に刻まれると森田観相では教えます。流年法で読み取れる未来は、たとえば「3年後に良縁に恵まれる」「35歳で独立する」という未来は潜在的な自分のメッセージのサインなのです。反対に「起こってほしくないこと」に強く焦点を当てている場合からこそ、未来が予測できるのです。
手に刻まれた「運命」は変えられるか
結論から言えば、運命は変えることが可能です。前述したように「未来」はその人自身の強い願いが実現したものです。そのサインが線や紋として手に刻まれるだけなのです。仮に良くない相になっていたとしても、意識を変えることで、その運命も変わります。手相というのはずっと同じではありません。大人は3か月程度、子どもであれば1ヶ月程度で大きく変わることもあります。将来的に良くないサインが出ていたとすれば、それは回避することが可能である合図なのです。
現代手相術(モダンパーミストリー)とは
現代手相術(モダンパーミストリーは、一般的な手相術(Palmistry)である手型学(カイログノミーchirognomy)と掌線学(カイロマンシーchiromancy)のほかに、西洋の占星術や神秘哲学である「カバラ」から生まれた数秘術の思想を含んだ手相術です。
この観相法はフランスの神秘主義者の一部が始祖とされ、ジプシーが伝統的に得意としていた手相術を下敷きにしながら、「カバラ的視点」で掌線・掌紋を読み解くものでした。もともと手相術は占星術の理論を取り入れていたため、「宇宙の原理」とされるカバラの叡智を加えたことで、魔術的な精度を持つ呪いのひとつとして機能したと伝えられています。
しかし、占いとして習得する上で基礎となる神秘哲学をはじめとした難解で体系的な学習が必要であったため、門戸が圧倒的に狭く、ヨーロッパにおいても主流とはならなかったようです。また、その知識は占術としてよりも近代魔術・神秘学の一部として体系立てられたため、当時の占い師はもちろん、多くの知識階級にもとっても非常にマイナーな存在であったたことは想像に難くありません。一部の神秘学研究者による書物を除いては、ほとんどの著作物にその記述がないのはそのためです。
それは日本においても同様でした。
占星術やタロット、そしてキロを筆頭としたヨーロッパの現代手相術が次々と輸入されるなか、やはりこの占術体系はほとんど紹介されることはありませんでした。ところが、昭和初期にこの理論体系の書かれた書物が自費で出版されます。
その書名は「大思想」と「霊感と調和」。
この書には、独自の神学理論や奇怪な神秘哲学、また現代でいう精神世界の研究や催眠術・超心理学といったスピリチュアリズム・オカルト的な理論・実践法が纏められていました。この中の一巻「神託、又は近現代占術理論」のなかには数秘術・タロットリーディングの紹介とともに17世紀にフランスで書かれたとされる写本を翻訳し、再度編集した「西洋手相術の理論と実践」が紹介されていました。この手相の占術体系は「新観相」と呼ばれ、手相術として現在に至ります。
この特徴は、「手には密かに望んでいるものが表れる。それは予言であり、人の神性である。神性とは弱さ・恐れ・不安・苦悩のことだ」という言葉です。つまり、手に刻まれるサインは潜在意識下の願望である一方、人間が隠し恐れている「弱さや不安」も同じように手に表れやすいということです。それは反対に「人がそれぞれ持つ弱さを、どのようにして強さに変えていくか」を教えてくれるサインでもあるのです。
新観相は、自分の潜在意識下に刷りこんでしまった「予定」をどのように回避し改善するかに重点をおいています。この点において、他の手相術とは一線を画しています。